眠りの基礎知識

2019-02-05

人が眠る理由

全身をコントロールしているのは脳です。高度に発達した脳は1日に何時間もかけて回復、修復する必要があります。眠る理由は脳と身体を休ませて回復させるからです。 身体は横になっているだけでも休めますが脳を休ませるには眠りしかありません。

人が眠くなったり起きたりする理由

眠くなったり起きたりすることを睡眠調節と言い、眠りは概日リズムによる調節ホメオスタシスによる調節の2つの法則でコントロールされています。

概日リズム(サーカディアン) の睡眠調節

眠りは脳内に存在する体内時計に管理されているというものです。体内時計(生物時計)は概日リズム(概ね1 日)の指令を出していて、この指令にもとづいて脳は眠気を発生させます。

体内時計

体内時計は目の後ろ側の視神経の奥、脳の視床下部(ししょうかぶ)の視交叉上核(しこうさじょうかく)というところにあります。眠りが光の刺激で影響を受けるのはそのためです。脳の松果体(しょうかたい)というところから睡眠物質が分泌され眠気が起きるのです。

伝えるのはニューロン

脳には神経細胞(ニューロン)が神経繊維をつないで回路を作っています。 接点(シナプス)で出される化学物質や神経伝達物質を通じて情報を伝え眠りの調整をします。

ニューロンからの情報は脳に刺激を送る場所へ行き大脳皮質へ刺激を送ります。多いと脳は起きていますが、少なくなったり動きが止められたりすると眠くなります。

ホメオスタシスによる睡眠調節

眠らずにいる時間の長さによって、睡眠の質と量とが決定されるというものです。これをホメオスタシス性の調節方式と言います。( ホメオスタシス=恒常性=変化を受けても一定を保とうとする )

伝えるのは睡眠物質

人はある程度、起きていると脳内に睡眠物質が溜まります。脳の松果体から分泌され脳脊髄液から脳全域に伝えられ中枢に働きかけて睡眠と覚醒をコントロールします。

睡眠物質

脳内あるいは体液内に現れて睡眠をひきおこしたり、維持させたりする物質の総称。

体内時計のリセット

体内時計の1日は、およそ25時間なのでズレを修正するためにリセットが必要になります。毎朝、社会生活をリズムとして行われています。体内時計は概日リズム(概ね1日)の単位で動いて眠りと覚醒に指令を出しています。

体内時計は昼夜の別を判断して「夜です」と報告します。睡眠物質は「溜まりました」と報告します。脳は2つの報告を受けて、どれくらいの眠りが必要か判断し眠りなさいと指令を出しています。眠るのは脳を休めるため、眠ったり起きたりするのは脳が情報を判断して指令を出しているからです。

Posted by hinata